- 妥協ゼロ。ZRX、全開。 -





新時代の幕開け、2026。クラス再編とスリック解禁が戦いを変える。


2026年5月9-10日の2日間、国内最高峰の鉄フレームレースとして、多くのライダーとファンを魅了し続ける「TASTE OF TSUKUBA (T.O.T)」のSATSUKI STAGEが筑波サーキットで開催された。

今シーズンから大きなレギュレーション改定が行われた。「HERCULES(ハーキュリーズ)」クラスは従来の鉄フレーム規定に加えてキャブレター車限定のクラスとなり、前回までHERCULESに参加していたFI車には「HYDRA(ヒュドラー)」という新しいクラスが設けられた。
さらに、今回からスリックタイヤの使用が認められるようになったため、各チームは新たなレギュレーションに合わせた大幅なセットアップ変更を迫られることとなった。


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AUTOBOY J's & ACTIVEからは、#71号車(写真左)、そしてモーターサイクルショー2026でも展示された#17号車(同右)、2台のZRX1200Sが参戦。
(ACTIVEカスタム車両 ZRX1200(AUTOBOY J's) 紹介ページはこちら)

長年T.O.T最前線で戦い続ける#71。そして、新たな挑戦として投入された#17。同じZRX1200Sでありながら、その方向性は大きく異なる。#71は、高剛性な倒立フォークと強めのセットアップを武器に、限界領域での旋回性能を追求。対する#17は、正立フォークならではのしなやかな接地感を活かし、マシンとの対話を重ねながら着実に完成度を高めていく。

パドックに響き渡るエキゾーストノート。限界まで攻め込まれるブレーキング。そして、コンマ1秒を削り出すため磨き込まれてきたマシンセットアップ。

妥協ゼロ。全開あるのみ。
AUTOBOY J's & ACTIVE T.O.T PROJECT。激闘の2日間が幕を開ける。











AUTOBOY J's & ACTIVE、激闘の2日間





RIDER紹介



#71 新庄雅浩選手:「最後まで、攻め続ける。」


これまで数々のレースで実績を積み重ねてきた新庄雅浩選手。
幼少期からレースに親しみ、全日本ロードレース選手権や鈴鹿8時間耐久ロードレースなど国内最高峰の舞台を経験してきたベテランライダーだ。特にZRXシリーズでの実戦経験は豊富で、T.O.Tでは幾度となく上位争いを演じてきた。積み重ねてきた経験と確かな技術を武器に、2026 SATSUKI STAGEに挑む。


#17 和田留佳選手:「新たな挑戦、その先へ。」


3歳からバイクに乗り始めて以降、全日本ロードレース選手権 ST600、J-GP2、ST1000と様々なカテゴリーで活躍する若手ライダー。2015年には鈴鹿4時間耐久ロードレース優勝を果たすなど、着実に実績を積み重ねてきた。今回新設された「HYDRA」クラスではApriliaエンジンのTATARA-001で見事優勝!高いライディングセンスを武器に、HERCULESでも表彰台を目指す。



MACHINE SPEC



#71 ZRX1200S:「限界領域へ挑み続けるTOTマシン」


ライダー:新庄雅浩選手

AUTOBOY J's & ACTIVEの象徴にして、進化を続けてきたT.O.Tの名物マシン #71 ZRX1200S。
フロントには高剛性な倒立フォークを採用。限界域でのブレーキング安定性、鋭い旋回性能、そして立ち上がりでの強烈なトラクション性能を高次元で両立している。
スリックタイヤに対応するため足まわりや車体バランスもブラッシュアップ。限界領域での安定性と旋回性能をさらに高め、ライダーが攻め続けられるパッケージへと進化を遂げた。まさに"攻め"のT.O.Tマシンだ。


#17 ZRX1200S:「実戦で証明する市販パーツの実力」


ライダー:和田留佳選手

今大会投入されたもう一台のZRX1200S。
#71とは対照的に、フロントには正立フォークを採用。鉄フレームらしさを色濃く残しながら、しなやかなフロント接地感とコントロール性を重視したセッティングとなっている。
同じZRX1200Sでありながらも#71とはアプローチの違う、安定感と扱いやすさをポイントにしたセットアップ。







ベテランと新世代、筑波を駆ける。


まだ静けさの残る早朝の筑波サーキット。パドックには、すでに独特の緊張感が漂っていた。ウォームアップを繰り返すライダーたち。車両チェックを進めるメカニック。そして、ピットロードに響き始める重低音のエキゾーストノート。“TASTE OF TSUKUBA”という特別な週末。今年も筑波に、熱い2日間の舞台が整っていく。


[ 5月8日(金) 特別スポーツ走行 ]

レースウィーク初日。AUTOBOY J's & ACTIVEは筑波サーキットで週末に向けた準備をスタート。長年T.O.T最前線を走り続ける#71、そして新たな挑戦として投入された#17。弊社HYPERPROサスペンション担当の宇田も早朝から合流し、車両、足まわりのセッティングなどを細かく確認。ベテランと新世代の挑戦に、チームには走行前から緊張感が漂う。

今シーズンから解禁されたスリックタイヤ。その強烈なグリップ性能に対応するためサスペンション、車体姿勢、旋回バランスを細かく調整していく。そしてQSTARZのGPSラップタイマーLT-8000GTでセクターごとの挙動やブレーキングポイントを細かく分析。コンマ1秒を削るためのデータを積み重ねていった。タイヤのグリップ性能を最大限引き出すため、両車ともこれまでより高いバネレートのスプリングを投入し、それぞれのセットアップを進めた。

倒立フォークを採用する#71は、高剛性なフロントまわりを活かしながら、高バネレートのスプリングで旋回性能を追求。ブレーキング時の安定感、旋回中の接地感を確認しながらセッティングを詰める。
一方、正立フォークの#17も、はじめは#71と同様に高バネレートのスプリングを導入。しかし和田選手にとってレースでZRX1200Sを使用するのは今回が初めて。さらにキャブレター車両、油圧クラッチ仕様も初体験。そんな状況の中、高レートのスプリングではベストなフィーリングが掴み切れず、このまま進めるよりもまずは車両理解を優先するという判断となった。そこで、#17は一段柔らかいスプリングへ変更。正立フォークならではのしなやかな接地感を活かしながら、フィーリング確認を重視したセットアップへ方向転換した。

攻めながら速さを研ぎ澄ませていく#71。マシンと対話しながら着実にフィーリングを高めていく#17。同じZRX1200Sでありながら、そのアプローチは大きく異なっていた。午後から行われた特別スポーツ走行では、新庄選手、和田選手ともに好調な走りを披露。

新庄選手は安定したラップタイムを刻みながらマシンバランスを確認。和田選手も周回ごとにフィーリングを高めペースアップしていく。筑波独特の空気感。ピットロードに響くエンジンサウンド。T.O.Tの週末が、いよいよ始まった。



掴み取ったフロントロー


[ 5月10日(日) 午前:予選]

朝から熱気に包まれた筑波サーキット。迎えた予選、AUTOBOY J's & ACTIVEの2台は決勝グリッドを懸けた戦いへ挑んだ。

HERCULESクラス予選。
#71 新庄選手は、58秒057を記録し見事ポールポジションを獲得。しかしその表情に満足の色はなかった。狙っていたのはチームベストである58秒002の更新。しかし、わずかに遠かった。コンマ1秒を詰めるため、新庄選手は決勝へ向けさらにフロントフォークのセットアップを煮詰めていった。

一方、#17 和田選手も予選で存在感を見せる。最終的には59秒469を記録し10番手を獲得した。
和田選手は、金曜の特別スポーツ走行終了後から予選、決勝へ向けて大きくマシン仕様を変えることはなかった。まだ車両を掴み切れない段階でセッティング変更を重ねても、自身がその性能を最大限引き出し切れない。そう判断した和田選手は、“まず車両を理解すること”を最優先に据えた。その言葉には、チームへの想いと強い闘志が込められていた。



勝負を決めるのは、最後まで全開でいられる覚悟。


[ 5月10日(日) 午後:決勝 ]

決勝を迎えた筑波サーキット。早朝から多くのファンが詰めかけ、パドックは独特の緊張感と熱気に包まれていた。2026 SATSUKI STAGE、HERCULESクラス決勝が、ついに始まる。

ポールポジションからスタートした#71 新庄選手は、オープニングラップから圧巻の走りを披露しレースをリードする。重量級のZRXを鋭く寝かし込み、深いブレーキングから一気に旋回へ持ち込む。そして最終コーナー立ち上がりでは、強烈なトラクションを路面へ叩きつける。
しかし、その背後にはOVER Racing Projects 梶山選手がぴたりとつけ、レース序盤から激しいトップ争いが繰り広げられた。しかし#71 新庄選手は、一切乱れることなく周回を重ねていく。中盤、トップの座は梶山選手へ。だが#71 新庄選手も決して引かない。逃がすものかと食らいつき、勝負は残り2周へともつれ込む。そして迎えたレース終盤。トップ奪還を狙い仕掛けた、その瞬間ーーー。
アジアコーナー切り返しで#71 新庄選手がスリップダウンし転倒。最後まで攻め込み続けた結果だったが悔しくもチェッカーを受けることはできなかった。しかし、その走りは最後まで“攻め”を貫いたもの。挑む覚悟。その姿は、多くの観客の胸に強く刻まれた。

一方、#17 和田選手も場数を踏んだ猛者たちの中で一歩も引かなかった。マシンの重量を感じさせない軽快な切り返しで、ブレーキングでは積極的に飛び込み、鋭くマシンを旋回させていく。
初めてのZRX。それでも和田選手は、周回ごとにマシンとの一体感を高めながら冷静にレースを組み立てていった。
そして最後まで安定したライディングを披露し9位でフィニッシュ。若手らしい勢い、そして未知のマシンを理解しながら限界へ近づける冷静な判断力と繊細なコントロールはT.O.Tという特別な舞台で存在感を示した。

限界まで攻め続けた2台のZRX。それぞれの走りは確かに筑波最前線へ刻み込まれた。






挑戦は、まだ終わらない。


2日間に渡って開催された2026 TASTE OF TSUKUBA SATSUKI STAGE。

限界領域へ挑み続ける#71 ZRX1200S。そして、新たな挑戦として投入された#17 ZRX1200S。2台のZRXは、筑波で確かな存在感を刻みつけた。しかし決してこれが“完成形”ではない。あと一歩届かなかったタイム。最後まで攻め抜いた先での悔しさ。そして、初体験から経験値を得たこと。そのすべてが次への糧となる。
今シーズンから変更されたレギュレーションの中でも、アクティブ製品は新たな環境に対応し、確かな手応えを得ることができた。しかし、セットアップやセッティングにはまだ余地が残されている。
次戦“KAGURADUKI STAGE”へ向け、2台のZRXはさらなるアップデートを重ね、より高い完成度を目指していく。

AUTOBOY J's & ACTIVE T.O.T PROJECTの挑戦は、ここで終わらない。
ぜひ次戦にもご期待ください。そして引き続き、AUTOBOY J's & ACTIVEへの熱い応援をよろしくお願いいたします。

[レース終了後のインタビュー]








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