筑波サーキットで年2回開催される、 鉄フレームの祭典「テイストオブツクバ」(以下TOT)。
中でも最高峰カテゴリー「HERCULES(ハーキュリーズ)」は、鉄フレームであること以外はほとんど改造規制のないスーパーOPENクラスだ。参加車両はGPZにカタナにFZにと、パッと見は往年のビッグネイキッドが中心となっているが、中身は全くの別物。
ゆうに1分を切ってくる、現行スーパースポーツとも引けを取らない怪物達がひしめき合っており、中にはスーパーチャージャー搭載のH2Rや、ワンオフフレームに1000cc SS系のエンジンを積んだオリジナルマシンだったりと、鉄フレーム最強異種格闘技戦の様相を呈し人気を博している。
その舞台で活躍する猛者の一人、オートボーイの新庄雅浩選手は、2017年11月12日に開催されたKAGURADUKI STAGE予選にて58秒077というコースレコードを記録していた。それも、マシンはできるだけZRXらしくあり続けるようこだわったZRX1200Sでだ。
のちにレコードは塗り替えられ現在は加賀山選手の57秒731(2023年11月15日KAGURADUKI STAGE予選)となっているが、新庄選手は『再び圧倒的なコースレコードを樹立したい』という熱い想いを抱いていた。
その情熱に心打たれたACTIVEが新庄選手のチームに合流し、当プロジェクトが発足。
GALE SPEED製ホイール、ブレーキマスター、キャリパーを筆頭に、HYPERPROをベースとしたオリジナルサスペンションも供給。
ACTIVEとしては新機構であるリンク式サスペンションへの挑戦を命題に掲げ、オートボーイ新庄選手と共同して前人未到のレコードを叩き出すために邁進している。 |